往々ゆく/\)” の例文
補理しつらひ是へ閉籠とぢこめ置たりけり然らば大岡殿の心にては藤五郎は先代平助の實子なるにより一旦の不身持さへ改めなば往々ゆく/\家督かとく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
文藏の代になりてはべつして毎年いつ都合つがふよく年々實入みいりふゑるに往々ゆく/\しうと甚太夫も此方こなたへ引取べしとしうとめも申により喜び居たりけりさてまた雲切仁左衞門は彼三十七兩の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御助け下されるのみならず往々ゆく/\落付おちつきまで御世話下さるとは誠に冥加みやうが至極しごく有難き仕合なりと繰返々々くりかへし/\夫婦の者は伏拜ふしをがうれし涙にくれたりけり是より半四郎は國元へ出立の用意よういに及び日々ひゞ土産みやげなど調へしが彌々いよ/\明日は出立せんとわかれを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)