トップ
>
引手
>
ひくて
ふりがな文庫
“
引手
(
ひくて
)” の例文
女の容色の事も、外に真似手のない程
精
(
くわ
)
しく心得ている。ポルジイが一度好いと云った女の周囲には、
耳食
(
じしょく
)
の
徒
(
と
)
が集まって来て、その女は
大幣
(
おおぬさ
)
の
引手
(
ひくて
)
あまたになる。
世界漫遊
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ユリウス・ダビット
(著)
不具になつても
御厭
(
おいと
)
ひなさらぬか、へ、自分がドンなに
別嬪
(
べつぴん
)
だと思つて居るんだ、
彼方
(
あつち
)
からも
此方
(
こつち
)
からも
引手
(
ひくて
)
数多
(
あまた
)
のは何の為めだ、
容姿
(
きりやう
)
や学問やソンな詰まらぬものの為めと思ふのか
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
好
(
この
)
み
甚
(
はなは
)
だ
婬婦
(
いんぷ
)
なりしが娘お
熊
(
くま
)
は
容顏
(
きりやう
)
衆人
(
しうじん
)
に
勝
(
すぐ
)
れて
美麗
(
うつくし
)
く見る
者
(
もの
)
心
(
こゝろ
)
を
動
(
うごか
)
さぬものなく二八の
春秋
(
はるあき
)
も
過
(
すぎ
)
て年頃に及びければ
引手
(
ひくて
)
數多
(
あまた
)
の身なれども
我下紐
(
わがしたひも
)
は
許
(
ゆる
)
さじと
清少納言
(
せいせうなごん
)
の
教
(
をし
)
へも今は
伊達
(
だて
)
なる母を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
やはらかに風が
引手
(
ひくて
)
の柳かな
鬼史
(
きし
)
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“引手”で始まる語句
引手繰
引手茶屋
引手数多
引手奪
引手夥多
引手金具