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度肝
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どぎも
ふりがな文庫
“
度肝
(
どぎも
)” の例文
平次は
度肝
(
どぎも
)
を拔かれました、
檜木
(
ひのき
)
官之助の細目に開いた格子へ手をかけて、ガラリとやると、頭の上から小氣味の良い一
喝
(
かつ
)
を
喰
(
く
)
はされたのです。
銭形平次捕物控:303 娘の守袋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いずれ
宛擦
(
あてこす
)
りぐらいは有ろうとは思ッていたが、こうまでとは思い掛けなかッた。晴天の
霹靂
(
へきれき
)
、思いの外なのに
度肝
(
どぎも
)
を抜かれて、腹を立てる
遑
(
いとま
)
も無い。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
吾輩も、友吉おやじが吾輩の代りになって講演を初めるのかと思って、ちょっと
度肝
(
どぎも
)
を抜かれたが、間もなく非常な興味をもって、皆と一緒に傾聴した。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
龍之介は、道子の、ほとんど高圧的な言葉に対抗しようと思って、相手の
度肝
(
どぎも
)
をぬくつもりで言った。
謎の女
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
「誰だ、君は!」博士は
度肝
(
どぎも
)
をぬかれて、かすれた声で、やっとこの短いことばを相手にぶっつけた。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
大工
(
だいく
)
はこんどこそほんとうに
度肝
(
どぎも
)
を
抜
(
ぬ
)
かれて、ただもう目ばかりきょろきょろさせていました。
鬼六
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
余りにも大がかりな悪魔のプロパガンダに
度肝
(
どぎも
)
を抜かれたのか、群集が立ち去ったあとまでも、ボンヤリと海岸に
佇
(
たたず
)
んでいたが、ふと気がつくと、十間ばかり向うの
波打際
(
なみうちぎわ
)
に
恐怖王
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
疑問を先方が答えてくれましたから、白雲ほどのものが
度肝
(
どぎも
)
を抜かれました。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
これには
思
(
おも
)
はず
度肝
(
どぎも
)
を
拔
(
ぬ
)
かれて
腰
(
こし
)
を
落
(
おと
)
したさうである。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
コンナ計劃が違法か、違法でないかは、希望者が司法官連中と来ているんだから、先ず先ず別問題としても、そうした思い附きの奇抜さ加減には
取敢
(
とりあ
)
えず
度肝
(
どぎも
)
を抜かれたよ。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
いつにもない平次の激しさ、お角も
度肝
(
どぎも
)
を抜かれて口を
噤
(
つぐ
)
みます。
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
さすがのやくざ者も、これには少しばかり
度肝
(
どぎも
)
を抜かれました。自分が
有頂天
(
うちょうてん
)
になって、六所明神を向うに廻しての策戦を考えているうちに、後ろにいてこういうたちの悪いいたずらをした奴がある。
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“度肝”の意味
《名詞》
「きも」を強調する語。度胆。
(出典:Wiktionary)
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
肝
常用漢字
中学
部首:⾁
7画
“度”で始まる語句
度
度々
度毎
度胆
度胸
度重
度外
度目
度度
度盛