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店立
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たなだて
ふりがな文庫
“
店立
(
たなだて
)” の例文
嫌ひ一向に構ひ付ず
睾丸
(
きんたま
)
も釣方とやら私し共でも得心せぬ故長屋の
泥工
(
さくわん
)
の
棟梁
(
とうりやう
)
は年頃と
云
(
いひ
)
人も
尊敬
(
そんきやう
)
する者なれば此者を以て勘太郎は
店立
(
たなだて
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その
主人
(
あるじ
)
また大の貧窮で
店立
(
たなだて
)
を命ぜられて、
一日
(
あるひ
)
九尺二間の城を明渡すの
止
(
や
)
むを得ざることに立至った。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
猫はいかように御処分なすっても好いから、どうか
店立
(
たなだて
)
をゆるして貰いたいと涙をこぼして家主に嘆いた。そうなると、家主にも不憫が出て、たってこの親子を追い払うわけにも行かなかった。
半七捕物帳:12 猫騒動
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
少し
談話
(
はなし
)
が古いが、日独の国交が断絶して、独逸の日本留学生が一
纏
(
まと
)
めに
店立
(
たなだて
)
を食はされた時の事、皆は
和蘭
(
オランダ
)
経由で
英吉利
(
イギリス
)
に落ち延びようとして、日を
定
(
き
)
めて一緒に
伯林
(
ベルリン
)
のレアタア
停車場
(
ていしやぢやう
)
を
発
(
た
)
つた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
直接に猫婆に談判しても容易に埓があくまいと思ったので、
月番
(
つきばん
)
の者が
家主
(
いえぬし
)
のところへ行って其の事情を訴えて、おまきが素直に猫を追いはらえばよし、さもなければ
店立
(
たなだて
)
を食わしてくれと頼んだ。
半七捕物帳:12 猫騒動
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
以て勘太郎
店立
(
たなだて
)
申入候へば勘兵衞
以
(
もつて
)
の外に
憤
(
いか
)
り却て私し共に店立申付候程の事にて何故か勘太郎を
贔屓
(
ひいき
)
仕つり候と申せしかば
茲
(
こゝ
)
に於て大岡殿大聲に其方家主をも
勤
(
つとめ
)
ながら
右體
(
みぎてい
)
の者は訴へ出べきに
僞
(
いつは
)
りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
店
常用漢字
小2
部首:⼴
8画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“店”で始まる語句
店
店頭
店前
店者
店賃
店子
店先
店舗
店屋
店借