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幼稚
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いとけな
美徳も
法を
誤れば
惡徳と
化し、
惡徳も
用處を
得て
威嚴を
生ず。
此孱弱い、
幼稚い
蕚の
裡に
毒も
宿れば
藥力もある、
嗅いでは
身體中を
慰むれども、
嘗むるときは
心臟と
共に五
官を
殺す。
第一の叔は遠く奥州の雪ふかき山に
埋まれ給いしかば、その当時まだ
幼稚き我は送葬の列に加わらざりしも、他の三人の叔は
後れ
先ちて、いずれもこの青山の
草露しげき塚の
主となり給いつ
送りしに
夫の
忌日もいつしか八年跡の
空とぞ
過行ける道之助
今年十歳に成けるに親は無とも子は
育つとやら母の手一ツに
育て
揚たる子ながらも
生れ付ての
發明者殊に
幼稚き心にも母が
心盡しの程を