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幻術
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げんじゅつ
ふりがな文庫
“
幻術
(
げんじゅつ
)” の例文
「ああ、もうよほど
経
(
た
)
ったでしょう。チュウリップの
幻術
(
げんじゅつ
)
にかかっているうちに。もう私は行かなければなりません。さようなら。」
チュウリップの幻術
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
幼少
(
ようしょう
)
のとき、
鞍馬
(
くらま
)
の
僧正谷
(
そうじょうがたに
)
で
果心居士
(
かしんこじ
)
から教えられた
幻術
(
げんじゅつ
)
。おそらく、あのくらいのことなら、
弟弟子
(
おとうとでし
)
の
竹童
(
ちくどう
)
にもできるであろう」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今にはじめぬ鉄道の
幻術
(
げんじゅつ
)
、此正月まで草葺の小屋一軒しかなかったと聞く㓐別に、
最早
(
もう
)
人家が百戸近く、旅館の三軒料理屋が大小五軒も出来て居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
その後久しく消息を聞かざりしが、またも例の
幻術
(
げんじゅつ
)
をもて
首尾
(
しゅび
)
よく農学博士の
令室
(
れいしつ
)
となりすまし、いと安らかに、楽しく清き家庭を
整
(
ととの
)
えおらるるとか。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
但し紅教は
幻術
(
げんじゅつ
)
を巧みにするものである。
理藩院
(
りはんいん
)
の尚書を勤める
留
(
りゅう
)
という人が曾て
西蔵
(
ちべっと
)
に駐在しているときに、何かの事で一人の紅教喇嘛に恨まれた。そこで、或る人が注意した。
中国怪奇小説集:17 閲微草堂筆記(清)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
最初に
悟浄
(
ごじょう
)
が訪ねたのは、
黒卵道人
(
こくらんどうじん
)
とて、そのころ最も高名な
幻術
(
げんじゅつ
)
の
大家
(
たいか
)
であった。あまり深くない水底に
累々
(
るいるい
)
と岩石を積重ねて
洞窟
(
どうくつ
)
を作り、入口には
斜月三星洞
(
しゃげつさんせいどう
)
の額が掛かっておった。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
やっぱり、魔法博士の
幻術
(
げんじゅつ
)
ではないのでしょうか。
魔法博士
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「こりゃ、そちは
幻術
(
げんじゅつ
)
をやるだろうが、
諜者
(
ちょうじゃ
)
はから
下手
(
べた
)
じゃの。さぐりにかけては、まだそこにいる男のほうがはるかにうまい」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
諒闇
(
りょうあん
)
の黒布を瞬く間に全天に
覆
(
おお
)
うたり、
摩天
(
まてん
)
の
白銅塔
(
はくどうとう
)
を見る間に築き上げては
奈翁
(
なぽれおん
)
の雄図よりも早く
微塵
(
みじん
)
に打崩したり、日々眼を新にする雲の
幻術
(
げんじゅつ
)
天象
(
てんしょう
)
の変化を、出て見るも好い。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「ともすると、
幻術
(
げんじゅつ
)
をもって人をまどわす
妖賊
(
ようぞく
)
、なにさま、陣ぞろいのまもありますゆえ、それが
上策
(
じょうさく
)
かも知れませぬ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“幻術”の意味
《名詞》
人の目を眩ますような妖しい術。
手品。
(出典:Wiktionary)
幻
常用漢字
中学
部首:⼳
4画
術
常用漢字
小5
部首:⾏
11画
“幻術”で始まる語句
幻術師
幻術者
幻術使
幻術家
幻術試合