さい)” の例文
「あはははは、なるほど、まだ前祝まえいわいは少し早いな、では後祝あといわいにいたして、じぶんがご一同にかわり、まずさいさきを祝福しゅくふくしておく」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「大切な客人」とか、「運よく母娘づれが通りかかるとは、さいさきがよい」とか——。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
尋ねるうちさいはひ小川町にて其頃評判の御殿醫てんい武田長生院方たけだちやうせいゐんかたに人の入用ありときゝ口入くちいれの者に頼みて此處ここに住込ける此長生院と申は老年としばえいひことに名醫のきこえあれば大流行おほはやりにて毎日々々公私こうしの使ひ引も切らず藥取の者其外門前にいち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「まず、さいさき良しと思わねばならぬ」
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)