“幸堂得知”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かうだうとくち50.0%
こうどうとくち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある夏の事、御多分に洩れぬ幸堂得知かうだうとくち氏が夫人の不在るすねらつて無駄話に尻を腐らせてゐると、表を鰯売が通つた。幸堂氏は急に話をめた。
見れば雜踏こみあひの中を飄然として行く後ろつき菊五郎おとはやに似たる通仕立つうじたておきなあり誰ぞと見れば幸堂得知かうだうとくち氏なりさては我々の行を送らんとしてこゝに來て逢はぬに本意ほいなく歸るならん送る人を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
しかしそんならそうかといって、丸々カワセミの放恣ほうしを黙認することも、出来ない世の中にもうなってしまった。たしか幸堂得知こうどうとくちの句であったが
その前、饗庭篁村あえばこうそん氏がさかんに八文字屋はちもんじやで書かれ、また幸堂得知こうどうとくち氏などが洒落文を書かれたものである。
明治十年前後 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)