“得知”の読み方と例文
読み方割合
えし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一点のけつ、一寸の曇りもなければ不安の揺ぎもない。真に凡庸ぼんようのありふれた達人使い手のたぐいではない——と心ひそかに重蔵は得知えしらぬ渇仰かつごうたれたのであった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なァンのぬし、年齢としばかりおッとって——、昨年なァ得知えしれンこつば仕出来しできゃァたもンだけん……」
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
俊基は、得知えしれぬ物に腰をおろした。こうなっては、運を天にまかせているしかないと思う。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)