平安朝へいあんちよう)” の例文
平安朝へいあんちようのたくさんの歌人かじんのうち、ことに名高なだかく、また實際じつさいねうちもあつたひと一人ひとりは、在原業平ありはらのなりひらといふひとであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
その奈良朝ならちようから平安朝へいあんちようはじめの御陵ごりようになりますと、またむかしにかへってまるかたちつかになりました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
わたしはこのうたたとへば百點ひやくてんうただといふほどには、めるにはなりません。がすくなくとも、平安朝へいあんちよう短歌たんかのうちではすぐれたものであるといふことだけはいひたいとおもひます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
まへには日本製につぽんせいかゞみ支那製しなせいくらべて非常ひじようまづかつたのが、この平安朝へいあんちようから足利時代あしかゞじだいになつて、支那しな同時代どうじだいかゞみくらべて、かへってうま出來でき、なか/\すぐれたところがあるのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
柿本人麿かきのもとのひとまろは、平安朝へいあんちようすゑになると、神樣かみさまとしてまつられるほど尊敬そんけいをうけるようになりました。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)