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帆
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ぱん
ふりがな文庫
“
帆
(
ぱん
)” の例文
そして翌朝にはもう甲ノ尾から差廻しの一船に乗りこみ、解任の
簿名
(
ぼめい
)
と頭かずの点検をうけた後、本土へ向ってその一
帆
(
ぱん
)
は
還
(
かえ
)
り去った。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今は秋陰
暗
(
あん
)
として、空に
異形
(
いぎょう
)
の雲満ち、海はわが坐す岩の下まで満々とたたえて、そのすごきまで
黯
(
くろ
)
き
面
(
おもて
)
を点破する一
帆
(
ぱん
)
の影だに見えず。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
そよ吹く南風を
孕
(
はら
)
んで、
諧音
(
かいおん
)
の海を、ひそやかに
東
(
ひがし
)
して行ったこの一
帆
(
ぱん
)
こそ、やがて山陽の形勢を一変し、ひいては後の全日本に大きな潮のあとをのこし
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一
帆
(
ぱん
)
の風にまかせて、呉国へ下り、三寸
不爛
(
ふらん
)
の舌をふるって、孫権と曹操を戦わせ、しかも江夏の味方は、そのいずれにも
拠
(
よ
)
らず、一方のやぶれるのを見てから
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
先生を一
帆
(
ぱん
)
に乗せて呉の国へともない、切に、わが主孫権を説き、
周瑜
(
しゅうゆ
)
をうごかして、当時まだ保守的であった呉をして遂に全面的な出兵を見るに至らしめたのはいったい誰でしたろうか
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
一
帆
(
ぱん
)
呉
(
ご
)
へ
下
(
くだ
)
る
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“帆”の解説
帆(ほ)とは、風により船の推進力を得るための器具である。ヨットなどの洋装帆船において英語「sail」からきたセイル(セール)またはこれが訛ったスルなどと呼称される。
ほとんどの帆は、帆の張る方向で区別され、横帆と縦帆のいずれかに属する。ヨットなど小型帆船では縦帆のみで構成されるが、遠洋航海を目的とした大型の帆船では横帆を主として縦帆と組み合わされた帆装が施されている。
(出典:Wikipedia)
帆
常用漢字
中学
部首:⼱
6画
“帆”を含む語句
帆布
帆船
帆走
帆柱
帆檣
三角帆
出帆
帆桁
帆影
大檣帆
白帆
帆前船
帆綱
帆立
秋帆
高島秋帆
反帆
帆艇
帆前垂
一帆
...