しま)” の例文
またギリシヤの文明ぶんめいひらけるまへに、クリートのしまやその附近ふきんにおいて發達はつたつした文明ぶんめいも、やはり青銅器せいどうき時代じだいぞくするのでありました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
今日は浦人も城下に出でず、城下よりしまへ渡る者もなければ渡舟おろし頼みに来る者もなし。夜に入りて波ますます狂い波止場の崩れしかと怪しまるる音せり。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
氏郷は白河をば関右兵衛尉うひょうえのじょう、須賀川をば田丸中務少輔なかつかさしょうゆう阿子あこしまをば蒲生源左衛門、大槻を蒲生忠右衛門、猪苗代を蒲生四郎兵衛、南山を小倉孫作、伊南いなみを蒲生左文、塩川を蒲生喜内
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
佐助は取り着くしまもなくさればと云ってめるわけにも行かず何とかとか独りで考えては弾いているといつまで立ってもよいと云ってくれないそうなると逆上してますますトチリ出す体中に冷汗ひやあせく何が何やら出鱈目でたらめ
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
おきしまわのかづが、阿古屋珠あこやだま
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)