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山際
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やまぎは
ふりがな文庫
“
山際
(
やまぎは
)” の例文
やや時経れば、ほのぼのとして薄明る
山際
(
やまぎは
)
の色、
黎明
(
しののめ
)
の薄樺いろに焼け明るその静けさに、日出づる前か、明鴉かをかをと二羽連れだちて羽風切る、その羽裏いよよ染みたり。
観想の時:――長歌体詩篇二十一――
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
汽車
(
きしや
)
が
千葉
(
ちば
)
まはりに
譽田
(
ほんだ
)
……を
過
(
す
)
ぎ、
大網
(
おほあみ
)
を
本納
(
ほんなふ
)
に
近
(
ちかづ
)
いた
時
(
とき
)
は、
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
の
苗代田
(
なはしろだ
)
を、
二羽
(
には
)
銀翼
(
ぎんよく
)
を
張
(
は
)
つて、
田毎
(
たごと
)
の
三日月
(
みかづき
)
のやうに
飛
(
と
)
ぶと、
山際
(
やまぎは
)
には、つら/\と
立並
(
たちなら
)
んで、
白
(
しろ
)
い
燈
(
ひ
)
のやうに
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
爰
(
こゝ
)
に
宇治拾遺物語
(
うぢしふゐものがたり
)
と
云
(
い
)
へるは、
大納言隆国卿
(
だいなごんたかくにきやう
)
皐月
(
さつき
)
より
葉月
(
はづき
)
まで
平等院
(
びやうどうゐん
)
一切経
(
いつさいきやう
)
の
山際
(
やまぎは
)
南泉坊
(
なんせんばう
)
に
籠
(
こも
)
りたまひ、あふさきるさの者のはなし、高き
賤
(
いや
)
しきを
云
(
い
)
はず、話に
従
(
したが
)
ひ
大
(
おほ
)
きなる
草紙
(
さうし
)
に書かれけり
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
初瀬の山の
山際
(
やまぎは
)
に
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やや時経れば、ほのぼのとして
薄明
(
うすあか
)
る
山際
(
やまぎは
)
のいろ、
黎明
(
しののめ
)
の薄樺いろに焼け
明
(
あか
)
るその静けさに、日出づる前か、明鴉かをかをと二羽連れだちて羽風切る、その羽裏いよよ染みたり。
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
際
常用漢字
小5
部首:⾩
14画
“山際”で始まる語句
山際良子