尾羽をば)” の例文
水門のほうへゆるく弧をひろげた池のくまの、そこだけが夕陽で茜色に染まった乱杭石らんぐいせきのうえに、すすぼけた真鶴まなづるが一羽、しょんぼりと尾羽をばを垂れて立っている。冬木は
西林図 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
如何ぞとみゝ振立ふりたてうかゞへば折節をりふし人の歸り來りて語る樣は棟梁おかしらおほせとほり今日は大雪なれば旅人は尾羽をばちゞめ案の如く徒足むだあしなりしとつぶやきながら臺所へあがる其跡に動々どや/\と藤井左京を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ればみを。尾羽をばがろさのともすれば
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
尾羽をば矢羽根やばねよ、鳴くつる
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
尾羽をばおもくして
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
ればみを。尾羽をばがろさのともすれば
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
尾羽をば矢羽根やばねよ、鳴くつる
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
ひとつの尾羽をばをながむれば
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
尾羽をば憂身うきみをさへぎりて
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
れる尾羽をばよりかぜでゝ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)