尻尾しりを)” の例文
勾玉まがたまが、八坂瓊やさかに勾玉まがたままをして、三種さんしゆ神器じんぎひとつにもかぞへられてゐることは、みなさんもよくつてをられるでせうが、このたまかたちあたままるくて尻尾しりをまが
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
久しく我等を賤みたり、我等に捧ぐべき筈の定めのにへを忘れたり、這ふ代りとして立つて行く狗、驕奢おごりねぐら巣作れるとり尻尾しりをなき猿、物言ふ蛇、露誠実まことなき狐の子、汚穢けがれを知らざるゐのこ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
刈小田に落穂掻き掻く雀いくつうしろ向けるは尻尾しりを上げてせは
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そこにて尻尾しりをふる百舌もず甲高かんだかなる叫びを聞き
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)