トップ
>
小屋掛
>
こやがけ
ふりがな文庫
“
小屋掛
(
こやがけ
)” の例文
というのは、この村右衛門は初め歌舞伎役者でしたのが、一方からいえば堕落して、小屋ものとなって西両国の
小屋掛
(
こやがけ
)
で芝居をしていた。
江戸か東京か
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
三日以後にも昼夜数度の震動があるので、
第宅
(
ていたく
)
のあるものは庭に
小屋掛
(
こやがけ
)
をして住み、市民にも露宿するものが多かった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
戸を出づれば
小屋掛
(
こやがけ
)
の小劇場より賑かなる音樂の聲聞ゆ。われ等二人は群集の間に立ちてその劇場の
状
(
さま
)
を看たり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
……
電車通
(
でんしやどほ
)
りへ
突
(
つ
)
つ
立
(
た
)
つて、こんなお
話
(
はなし
)
をしたんぢあ、あはれも、
不氣味
(
ぶきみ
)
も
通
(
とほ
)
り
越
(
こ
)
して、お
不動樣
(
ふどうさま
)
の
縁日
(
えんにち
)
にカンカンカンカンカン——と
小屋掛
(
こやがけ
)
で
鉦
(
かね
)
をたゝくのも
同然
(
どうぜん
)
ですがね。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
側
(
そば
)
へ寄って見ると、そこには
小屋掛
(
こやがけ
)
もしなければ、
日除
(
ひよけ
)
もしてないで、
唯
(
ただ
)
野天
(
のてん
)
の
平地
(
ひらち
)
に親子らしいお
爺
(
じい
)
さんと男の子が立っていて、それが大勢の見物に取り巻かれているのです。
梨の実
(新字新仮名)
/
小山内薫
(著)
▼ もっと見る
北のやかたの
守人
(
もりびと
)
のいうには、
南野
(
みなみの
)
のはてに定明らしい者が
屯
(
たむろ
)
しているとも言い、それは一軒のやかた作りではなく、野の
臥戸
(
ふしど
)
のような
小屋掛
(
こやがけ
)
の中に住んでいるとのことだった。
野に臥す者
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
湯壺は去年まで
小屋掛
(
こやがけ
)
のようなるものにて、その側まで
下駄
(
げた
)
はきてゆき、男女ともに入ることなりしが、今の混堂立ちて
体裁
(
ていさい
)
も大に
整
(
ととの
)
いたりという。人の浴するさまは外より見ゆ。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“小屋掛”で始まる語句
小屋掛料