“こやがけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
小屋掛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……電車通でんしやどほりへつて、こんなおはなしをしたんぢあ、あはれも、不氣味ぶきみとほして、お不動樣ふどうさま縁日えんにちにカンカンカンカンカン——と小屋掛こやがけかねをたゝくのも同然どうぜんですがね。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そばへ寄って見ると、そこには小屋掛こやがけもしなければ、日除ひよけもしてないで、ただ野天のてん平地ひらちに親子らしいおじいさんと男の子が立っていて、それが大勢の見物に取り巻かれているのです。
梨の実 (新字新仮名) / 小山内薫(著)
北のやかたの守人もりびとのいうには、南野みなみののはてに定明らしい者がたむろしているとも言い、それは一軒のやかた作りではなく、野の臥戸ふしどのような小屋掛こやがけの中に住んでいるとのことだった。
野に臥す者 (新字新仮名) / 室生犀星(著)