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対馬守
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つしまのかみ
ふりがな文庫
“
対馬守
(
つしまのかみ
)” の例文
旧字:
對馬守
対馬守
(
つしまのかみ
)
は、
咄嗟
(
とっさ
)
にキッとなって居住いを直すと、書院のうちの
隅
(
すみ
)
から隅へ眼を放ち
乍
(
なが
)
ら、静かに
闇
(
やみ
)
の中の気配を
窺
(
うかが
)
った。
老中の眼鏡
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
耳朶
(
みみたぶ
)
を紅くし、眼には、涙をすらたたえて、彼が、情熱をぶつけると、若年寄の加藤越中守も、稲葉
対馬守
(
つしまのかみ
)
も、
凝
(
じっ
)
と、打たれるように聞いていたが
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
江戸へ着いた柳生
対馬守
(
つしまのかみ
)
一行。麻布
林念寺前
(
りんねんじまえ
)
の
上
(
かみ
)
やしきで、出迎えた
在府
(
ざいふ
)
の家老
田丸主水正
(
たまるもんどのしょう
)
を、ひと眼見た対馬守は
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
峠を登りつめると、松平
対馬守
(
つしまのかみ
)
(四万六千石)の城下が見える。峠の下にある仲山という宿場が、ほぼ
領境
(
りょうざかい
)
に当り、そこから城下町まで約一里ほどあった。
雪の上の霜
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
忠兵衛の祖先は山内
但馬守
(
たじまのかみ
)
盛豊
(
もりとよ
)
の子、
対馬守
(
つしまのかみ
)
一豊
(
かずとよ
)
の弟から出たのだそうで、江戸の商人になってからも、
三葉柏
(
みつばがしわ
)
の紋を附け、名のりに
豊
(
とよ
)
の字を用いることになっている。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
山中の
間道
(
かんどう
)
づたい、安藤
対馬守
(
つしまのかみ
)
どの五万石岩城平から、相馬の一行とは同じ往還を逆に、きょう広野村よりこの木戸の山越えにさしかかったところで。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
大老殺害の記憶が消えないうちに、又、坂下門に、白昼、安藤
対馬守
(
つしまのかみ
)
の兇変があった。次の年には、もう
大和
(
やまと
)
や
上方
(
かみがた
)
は、
戦
(
いくさ
)
だという、つきつめた噂が、江戸を暗く
蔽
(
おお
)
った。
脚
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
素
(
もと
)
越後新潟の人で、抽斎と伊沢蘭軒との世話で、
宗
(
そう
)
対馬守
(
つしまのかみ
)
義質
(
よしかた
)
の臣塩田氏の
女壻
(
じょせい
)
となった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
サ、それは、なんとかして弟を世に出そうという、兄
対馬守
(
つしまのかみ
)
の真情でもござりましょうか。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
四男
武茂
(
たけもち
)
は、
対馬守
(
つしまのかみ
)
に。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
足が悪いのである。すぐ後から安藤
対馬守
(
つしまのかみ
)
が、頭脳のなかで
謡曲
(
うたい
)
でも
復習
(
さら
)
えているように、黙々と、しかし朗かな顔付きでやって来る。太田若狭守が大きく手を振って、足早に追いついた。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
対
常用漢字
小3
部首:⼨
7画
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
守
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“対馬守”で始まる語句
対馬守成正
対馬守照央
対馬守義親