“領境”の読み方と例文
読み方割合
りょうざかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
峠を登りつめると、松平対馬守つしまのかみ(四万六千石)の城下が見える。峠の下にある仲山という宿場が、ほぼ領境りょうざかいに当り、そこから城下町まで約一里ほどあった。
雪の上の霜 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
たとえば下手人がいちはやく領境りょうざかいをこえて、他国の領地へ遁れてしまった場合も、あえて藩と藩との交渉によって、それを追求するようなことは避けたい程度にである。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
阿波の領境りょうざかいを封じて、かりそめにも、領土の内状をうかがおうとする者には、恐ろしく神経をとがらせている蜂須賀家では、今日までの間、銀五郎以外の者でも、ずいぶん仮借かしゃくなくばくし上げて
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)