宿じゆく)” の例文
聞ゆゑ九助も段々始終の話より歸り掛けの道中にて斯樣々々かやう/\島田宿じゆくの水田屋がなさけ曼陀羅まんだらの話等を爲し明日は金を請取に參るとて十界の曼陀羅を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何が胡麻の蠅がえらかんべい。三年前の大夕立に雷獣らいじう様を手捕りにした、横山宿じゆくの勘太とはおらが事だ。おらが身もんでえを一つすりや、うぬがやうな胡麻の蠅は、踏み殺されると云ふ事を
鼠小僧次郎吉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「其處まで氣が付けば、あとは俺が行つても調べやうはあるまい、——兎に角四宿じゆくかためて、江戸から持ち出させねえやうにするが宜い、それから大川筋が一番臭い、船を虱潰しらみつぶしに調べることだ」
其方儀そのはうぎ權現堂小篠堤に於て幸手宿穀屋平兵衞を殺害せつがい金子きんす百兩奪ひとり其後そのご中仙道鷲の宮にてこう宿じゆく鎌倉屋金兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
殺害致して金子きんす百兩を奪取うばひとり其後又慈恩寺村にて博奕かけごと御座候節こう宿じゆくの鎌倉屋金兵衞と申す者を殺して金子五百兩をうばひ取り候をわたくしのをつと三五郎よくぞんをり候事故其わけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)