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室咲
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むろざ
ふりがな文庫
“
室咲
(
むろざ
)” の例文
品
(
ひん
)
よしと
喜
(
よろ
)
こぶ
人
(
ひと
)
ありけり十九といへど
深窓
(
しんそう
)
の
育
(
そだ
)
ちは
室咲
(
むろざ
)
きも
同
(
おな
)
じこと
世
(
よ
)
の
風
(
かぜ
)
知
(
し
)
らねど
松風
(
まつ ぜ
)
の
響
(
ひゞ
)
きは
通
(
かよ
)
ふ
瓜琴
(
つまごと
)
のしらべに
長
(
なが
)
き
春日
(
はるび
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
實際、彼女はいかにも無關心で、
室咲
(
むろざ
)
きの美しい花束をむしつて興を遣り、歌が終つた時には花束は見る影もなく床の上に散らばつてゐた。
クリスマス・イーヴ
(旧字旧仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
わが見すぼらしき在るか無きかの花よ——花と呼ばれたればこそ、かくは今汝を呼ぶなれ——わが愛する
室咲
(
むろざ
)
きの花よ——
小山内君の戯曲論:――実は芸術論――
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
都育ちの
室咲
(
むろざ
)
き剣術、なかなかもってそんなものではない……山から切り出した石材そっくり恐ろしく荒い剣法じゃ……そろそろ
呼吸
(
いき
)
が荒くなって来たぞ
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
室咲
(
むろざ
)
きの
薔薇
(
ばら
)
、窓からさす日の光、かすかなピアノの響、伏目になった辰子の姿——ポオト・ワインに暖められた心には、そう云う快い所が、代る代る浮んだり消えたりした。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
室咲
(
むろざ
)
きにした優しい桃色の花や、縁側に釣した鸚鵡の眞白い羽の色なぞが一瞬間も早く見たくなつて、列車の進行をば寒さと暗さに苦しめられた昨夜の旅よりも更にもどかしく思つた。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
外
(
と
)
の
面
(
も
)
には桜
盛
(
さか
)
るをわが
瓶
(
へい
)
の
室咲
(
むろざ
)
きの
薔薇
(
ばら
)
ははやもしぼめり
桜
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
室
常用漢字
小2
部首:⼧
9画
咲
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
“室”で始まる語句
室
室内
室町
室中
室生犀星
室外
室蘭
室々
室堂
室津