安南アンナン)” の例文
お国の安南アンナンには、併合前六ヵ月ほど滞留いたしまして、キャオ・ワン・チュウ殿下のご知遇をかたじけなくいたしました。
呂宋ルソン爪哇ジャバ婆羅納ブルネオ安南アンナン暹羅シャムあたりまでを総じて南蛮諸国と申し、また島々とよび、満剌加マラッカから先、臥亜ゴアなどを奥南蛮とも申しております」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天竜寺船てんりゅうじせん御朱印船ごしゅいんせんのような貿易船も南の海を渡って、呂宋ルソン(フィリッピン)、渤泥ブルニー(ボルネオ)、安南アンナン(仏印)、暹羅シャム(泰)の国々や島々と、日本との間をした。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
しかり、彼らが八幡はちまんの旗は、翩々へんぺんとして貿易風にひるがえり、その軽舟は、黒潮の暖流に乗じて、台湾、呂宋ルソンより、安南アンナンに及び、さらにスマタラ海峡を突過して、印度インド洋に迫らんとす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
印度インドは既に亡びて英国に属し、爪哇ジャワはその制を荷蘭オランダに受け、暹羅シャムはその命を英国に聞き、近時安南アンナンた疲れて仏蘭西フランスに帰する等、漠々たる亜細亜大陸の広き、能く独立の躰面を全うし
祝東京専門学校之開校 (新字新仮名) / 小野梓(著)
安南海上吟(安南アンナン海上の吟)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
タヌは、急に安南アンナンの女王のような重々しい声で、「君は『幸福の鍵』ってのを持っているそうですが、本当ですか」
かくあるも道理なれ、甲比丹カピタンクックは、太平洋を航して、幾多の群島を発見せり。仏蘭西フランス安南アンナンに向い、その交渉のたんひらけり。露人は既に南下の勢に乗じて、樺太のなかばを占略せり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
高麗こうらい大明だいみんはおろか、安南アンナン柬埔寨カンボジヤ婆羅納ブルネオ暹羅シャム高砂たかさご呂宋ルソン爪哇ジャバ満剌加マラッカはいうに及ばず、遠くは奥南蛮おくなんばんから喜望峰きぼうほうみさきをめぐり、大西洋へ出て、西班牙スペイン葡萄牙ポルトガル羅馬ローマ、どこへでも
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呂宋ルソン交趾コーチ安南アンナンあたりの舶載品らしい陶器、武器、家具の類から、印度とかペルシャなどからもたらした物らしい鉱石のかたまりや、仏像、絵革えかわ聖多黙縞サンタマリアじま、それから南蛮船の模型だの、金銀の細工品だの
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)