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嬌瞋
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けうしん
ふりがな文庫
“
嬌瞋
(
けうしん
)” の例文
錢形平次の
執拗
(
しつあう
)
な疑ひに對して、
嬌瞋
(
けうしん
)
を發した姿です。それは怒つた
孔雀
(
くじやく
)
のやうな、不思議な氣高さと
華
(
はな
)
やかさを持つたものです。
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
たゞし
嬌瞋
(
けうしん
)
火
(
ひ
)
に
似
(
に
)
たりと
云
(
い
)
ふのを
思
(
おも
)
つたばかりでも、
此方
(
こつち
)
も
耳
(
みゝ
)
が
熱
(
ほて
)
るわけさ。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
嬌瞋
(
けうしん
)
を發した顏が近々と
薫
(
くん
)
じて、八五郎は思はず手を擧げて自分の額に迫るあやかしを拂ひ退けたほどです。
銭形平次捕物控:183 盗まれた十手
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
小母
(
をば
)
さんも
變
(
へん
)
だ、
第一
(
だいいち
)
「
嬌瞋
(
けうしん
)
」を
發
(
はつ
)
しようし……そこンところが
何
(
なん
)
となく、いつのまにか、むかうが、
姉
(
あね
)
が、
姉
(
あね
)
が、といふから、
年紀
(
とし
)
は
私
(
わたし
)
が
上
(
うへ
)
なんだが、
姉
(
あね
)
さんも、うちつけがましいから、そこで
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其處に居たのは、女主人の
操
(
みさを
)
、——この春死んだ小倉嘉門の美しい後家でした。一度はハツと驚いて逃げ身になりましたが、次の瞬間には
構
(
かまへ
)
を直して、眞正面から
嬌瞋
(
けうしん
)
の眼を平次に向けたのです。
銭形平次捕物控:203 死人の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
それは
澁皮
(
しぶかは
)
の
剥
(
む
)
けた、なか/\のきりやうでした。が、
身扮
(
みなり
)
は大したことも無く、顏には紅白粉の氣さへありませんが、
嬌瞋
(
けうしん
)
を發すると、燃え立つやうな情熱が、ともすれば八五郎を壓倒するのです。
銭形平次捕物控:255 月待ち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お組の爆發する
嬌瞋
(
けうしん
)
の前に八五郎はまことに散々です。
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
嬌
漢検1級
部首:⼥
15画
瞋
漢検1級
部首:⽬
15画
“嬌”で始まる語句
嬌態
嬌
嬌羞
嬌声
嬌笑
嬌名
嬌艶
嬌然
嬌嗔
嬌娜