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姑蘇
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こそ
ふりがな文庫
“
姑蘇
(
こそ
)” の例文
「君、つかん事を訊くやうだが、
姑蘇
(
こそ
)
城外の蘇の字だね、あれは
艸冠
(
くさかむり
)
の下の
魚
(
うを
)
と
禾
(
のぎ
)
とは
何方
(
どつち
)
に書いた方がほんとうだつたかな。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
の如き
艶体
(
えんたい
)
の詩を
誦
(
しょう
)
し得るなり。またかつて中国に遊び給ひける時
姑蘇
(
こそ
)
城外を過ぎて
妓
(
ぎ
)
に贈り給ひし作多きが
中
(
なか
)
に
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
(月落ち
烏
(
からす
)
啼
(
な
)
いて、霜、天に満つ。
江楓漁火
(
こうふうぎょか
)
、愁眠に対す。
姑蘇
(
こそ
)
城外、寒山寺。夜半の鐘声、客船に至る)
通俗講義 霊魂不滅論
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
「去年は
倭奴
(
わど
)
上海を
劫
(
おびや
)
かし、今年は
繹騒
(
えきそう
)
姑蘇
(
こそ
)
に
臨
(
のぞ
)
む。
横
(
ほしいまま
)
に双刀を飛ばし、
乱
(
みだ
)
りに
箭
(
や
)
を使う、城辺の野草、人血
塗
(
まみ
)
る」。これ明の詩人が
和寇
(
わこう
)
を
詠
(
えい
)
じたるものにあらずや。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
だが東海の海近い
姑蘇
(
こそ
)
から出発して揚子江を渡り、
淮河
(
わいが
)
の胴に取りついてその岸を
遡
(
さかのぼ
)
り、周の洛邑へ運ぶ数十日間その珍魚を生のままで保つことは、殆ど至難な事だった。
荘子
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
然るに
何様
(
どう
)
いうものだったか、其時は勢威日に盛んであった丁謂は、寂照を
留
(
とど
)
めんと欲して、
切
(
しきり
)
に
姑蘇
(
こそ
)
の山水の美を説き、照の徒弟をして答釈を
持
(
もて
)
帰
(
かえ
)
らしめ、照を呉門寺に置いて
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
姑蘇
(
こそ
)
、即ち今の蘇州に
文世高
(
ぶんせいこう
)
という秀才があったが、元朝では儒者を軽んじて重用しないので、気概のある者は山林に隠れるか、詞曲に遊ぶかして、官海に入ることを好まないふうがあった。
断橋奇聞
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
姑
漢検準1級
部首:⼥
8画
蘇
漢検準1級
部首:⾋
19画
“姑蘇”で始まる語句
姑蘇啄麻耶啄