こしもと)” の例文
あのものをお召し遊ばし、鸚鵡のなぞをお問合はせなさいましては如何いかがでせうか、と其のこしもとべたんです。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あのものをおあそばし、鸚鵡あうむなぞをお問合とひあはせなさいましては如何いかゞでせうか、とこしもとべたんです。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
が、そばへも寄せぬ下働したばたらきおとこなれば、つるぎ此処ここにありながら、其の事とも存ぜなんだ。……成程なるほど、呼べ、と給仕をつて、鸚鵡を此へ、と急いで嬢に、で、こしもとを立たせたのよ。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
が、そばへもせぬ下働したばたらきをとこなれば、つるぎ此處こゝにありながら、ことともぞんぜなんだ。……成程なるほどべ、と給仕きふじつて、鸚鵡あうむこれへ、といそいでぢやうに、で、こしもとたせたのよ。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其を持つて、卓子テエブルに帰つて来るに、お嬢さんの姿は、こしもとみっツの黒い中に隠れたんです。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
其處そこへですよ、奧深おくふかかほせない、むすめ哥鬱賢こうつけんから、こしもと一人ひとり使者つかひました……
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あのたちはの、蜘蛛庄屋くもしょうやにかどわかされて、そのこしもとになったいの。」
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)