大身代おほしんだい)” の例文
けんにて住居ぢうきよなし此近邊このきんぺん大身代おほしんだいなり主は入聟いりむこにてしやう三郎と云今年ことし六十さいつまは此家のむすめにて名をおつねび四十さいなれども生得しやうとく派手はでなる事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たくはへしが後には江戸えどへも見世みせを出さんととほ油町あぶらちやう間口まぐち十間奧行おくゆき新道迄しんだうまで二十間餘の地をかひ土藏どざうもあり立派りつぱなる大身代おほしんだいとなり番頭ばんとう若い者都合つがふ廿餘人に及びけることひとへに井筒屋茂兵衞が多分のよき得意とくい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
り本町通りの小西屋というては名高なだかき藥種問屋江戸指折ゆびをり豪商かねもちにてたれとて知ぬ者もなき大身代おほしんだいの嫁に成とは娘が出世しゆつせ此上なき喜びなれども此方こなたはまた見る影もなき浪人者らうにんもの釣合つりあはざるは不縁のもと決して是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)