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大悲閣
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だいひかく
ふりがな文庫
“
大悲閣
(
だいひかく
)” の例文
「二丁上れば
大悲閣
(
だいひかく
)
」ではないが、項上まで登って見たら、上に
平
(
たいら
)
なところがあって、広やかな感じがした、という意味らしい。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
松
(
まつ
)
の
幹
(
みき
)
の
染
(
そ
)
めた
樣
(
やう
)
に
赤
(
あか
)
いのが、
日
(
ひ
)
を
照
(
て
)
り
返
(
かへ
)
して
幾本
(
いくほん
)
となく
並
(
なら
)
ぶ
風情
(
ふぜい
)
を
樂
(
たの
)
しんだ。ある
時
(
とき
)
は
大悲閣
(
だいひかく
)
へ
登
(
のぼ
)
つて、
即非
(
そくひ
)
の
額
(
がく
)
の
下
(
した
)
に
仰向
(
あふむ
)
きながら、
谷底
(
たにそこ
)
の
流
(
ながれ
)
を
下
(
くだ
)
る
櫓
(
ろ
)
の
音
(
おと
)
を
聞
(
き
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
松の幹の染めたように赤いのが、日を照り返して幾本となく並ぶ
風情
(
ふぜい
)
を楽しんだ。ある時は
大悲閣
(
だいひかく
)
へ登って、
即非
(
そくひ
)
の額の下に
仰向
(
あおむ
)
きながら、谷底の流を
下
(
くだ
)
る
櫓
(
ろ
)
の音を聞いた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「その鼻を廻ると
嵐山
(
らんざん
)
どす」と長い
棹
(
さお
)
を
舷
(
こべり
)
のうちへ
挿
(
さ
)
し込んだ船頭が云う。鳴る
櫂
(
かい
)
に送られて、深い
淵
(
ふち
)
を
滑
(
すべ
)
るように抜け出すと、左右の岩が
自
(
おのずか
)
ら開いて、舟は
大悲閣
(
だいひかく
)
の
下
(
もと
)
に着いた。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「ええ。
大悲閣
(
だいひかく
)
の温泉などは立派に
普請
(
ふしん
)
が出来て……」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“大悲閣(千光寺(京都市))”の解説
千光寺(せんこうじ)は、京都府京都市西京区嵐山中尾下町にある黄檗宗系の単立寺院。山号は嵐山、寺号は詳しくは大悲閣千光寺と称する。本尊は恵心僧都作といわれる千手観音菩薩。江戸時代の豪商角倉了以の木像があることで知られる。境内にある、切り立った岩肌に建つ舞台造りの観音堂(客殿とも)は大悲閣と呼ばれるため、寺そのものの別称も「大悲閣」と呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
悲
常用漢字
小3
部首:⼼
12画
閣
常用漢字
小6
部首:⾨
14画
“大悲”で始まる語句
大悲
大悲呪
大悲山
大悲無倦常照我