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墓標
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ぼひょう
ふりがな文庫
“
墓標
(
ぼひょう
)” の例文
丘
(
おか
)
に
建
(
た
)
てられた、
新
(
あたら
)
しい
墓標
(
ぼひょう
)
の
上
(
うえ
)
を、いまも、
朝
(
あさ
)
は、
西
(
にし
)
の
山
(
やま
)
から、
東
(
ひがし
)
の
里
(
さと
)
へ、
晩方
(
ばんがた
)
には、
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
から、
西
(
にし
)
の
空
(
そら
)
へと、
帰
(
かえ
)
っていくからすの
群
(
む
)
れがあります。
からす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこには、真新しい
寒冷紗
(
かんれいしゃ
)
づくりの
竜幡
(
りゅうはん
)
が二
流
(
りゅう
)
ハタハタと
揺
(
うご
)
めいている
新仏
(
にいほとけ
)
の墓が懐中電灯の灯りに照し出された。
墓標
(
ぼひょう
)
には女の名前が書いてあったが覚えていない。
人間灰
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
もう一人人的資源をつくってこい……そういって一週間の
休暇
(
きゅうか
)
を出す軍隊というところ。生まされる女も、子どもの将来が、たとえ
白木
(
しらき
)
の
墓標
(
ぼひょう
)
につづこうとも、あんじてはならないのだ。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
と云う小さな
墓標
(
ぼひょう
)
が立てられた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
きちんと
区画
(
くかく
)
した墓地に、
墓標
(
ぼひょう
)
だけがならんでいる新らしい兵隊墓。人びとの暮しはそこへ石の墓を作って、せめてものなぐさめとする力も今はなくなっていることを、墓地は語っていた。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
▼ もっと見る
けもののように
素
(
す
)
っ
裸
(
ぱだか
)
にされて検査官の前に立つ若者たち。兵隊墓に白木の
墓標
(
ぼひょう
)
がふえるばかりのこのごろ、若者たちはそれを、じじやばばの墓よりも関心をもってはならない。いや、そうではない。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
“墓標”の意味
《名詞》
墓石に刻まれた故人の情報や建立者の表示。
故人が埋葬されていることを示す石や木材の柱。
(出典:Wiktionary)
墓
常用漢字
小5
部首:⼟
13画
標
常用漢字
小4
部首:⽊
15画
“墓”で始まる語句
墓
墓地
墓所
墓石
墓場
墓参
墓詣
墓穴
墓原
墓碣