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填
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はま
ふりがな文庫
“
填
(
はま
)” の例文
証拠の品はことごとく自分の懐中へ移したのが、香袋だけは、竹へ首を刺し立てる時に、抜け落ちて、紫殻の中に
填
(
はま
)
ったのだった。
釘抜藤吉捕物覚書:09 怨霊首人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
鉄砂の破片が、顔一面に、そばかすのように
填
(
はま
)
りこんだ者は爆弾戦にやられたのだ。挫折や、打撲傷は、顛覆された列車と共に起ったものだ。
氷河
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
愉快な問題にも、不愉快な疑問にも、僕は僕そッくりがひッたり当て
填
(
はま
)
る気がして、天上の果てから地の底まで、明暗を通じて僕の神経が流動
瀰漫
(
びまん
)
しているようだ。
耽溺
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
給仕が私達の註文を取りに来ると、華奢な鉄格子の
填
(
はま
)
った窓を見ていた喬介は、その少女を捕えて、何階の窓にも一様に鉄格子が填っている、と言う事実を確かめていた。
デパートの絞刑吏
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
控所
(
ひかへじよ
)
は、
壁
(
かべ
)
に
大
(
おほ
)
きい
額縁
(
がくぶち
)
に
填
(
はま
)
つた
聖像
(
せいざう
)
が
懸
(
かゝ
)
つてゐて、
重
(
おも
)
い
燈明
(
とうみよう
)
が
下
(
さ
)
げてある。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
格子戸の
填
(
はま
)
った、玄関のところに小泉商店とした看板の掛けてある家の奥で、実は狭い庭の盆栽に水をくれた。以前の失敗に懲りて、いかなる場合にも着物は木綿で通すという主義であった。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
おおさいかにも紋十郎じゃ、おおかたこうと眼を付けて、計られると見せて置いたら、いつかこっちの
壺
(
つぼ
)
に
填
(
はま
)
り、女
賢
(
さかしゅ
)
うして牛売り損ない、可愛い男を
汝
(
うぬ
)
が手で、
巧々
(
うまうま
)
死地へ落とし入れたなあ。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
繰り返してる中にだん/\惡い方へ
填
(
はま
)
つて行く
鱧の皮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
どう見ても、わざとの負傷と思われる心配がない、腰に
弾丸
(
たま
)
が
填
(
はま
)
っている初田が毛布からむく/\頭を持上げた。
氷河
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
控所
(
ひかえじょ
)
は、
壁
(
かべ
)
に
大
(
おお
)
きい
額縁
(
がくぶち
)
に
填
(
はま
)
った
聖像
(
せいぞう
)
が
懸
(
かか
)
っていて、
重
(
おも
)
い
灯明
(
とうみょう
)
が
下
(
さ
)
げてある。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
繰り返してる中にだんだん悪い方へ
填
(
はま
)
つて行く
鱧の皮
(新字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
填
部首:⼟
13画
“填”を含む語句
装填
填合
填充
充填
裝填
穴填
補填
填補
充填物
填詞
填塞
継填
押填
填絮
填然
填漆
填捕
不足填補
填咽
土砂填充法
...