まは)” の例文
をどれ、をどれ、とをどまはつて、水戸みと大洗節おほあらひぶしれるのが、のこらず、銀座ぎんざのバーからた、大女おほをんな一人藝ひとりげいで。……つた、つた、うたつた、をどつた。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
幼年の手にまは萬華鏡ひやくめがねのなかに光り
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
たがひに——おたがひ失禮しつれいだけれど、破屋あばらや天井てんじやうてくるねずみは、しのぶにしろ、れるにしろ、おとひきずつてまはるのであるが、こゝのは——つて後脚あとあし歩行あるくらしい。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まさか自動車じどうしやで、ドライブして、さがしてまはるほどのかねはなし……えんれめか、よしはらすゞめ、當分たうぶんせかれたと斷念あきらめてると、當年たうねん五月ごぐわつ——房州ばうしうつた以前いぜんである。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)