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まは
踊れ、
踊れ、と
踊り
囘つて、
水戸の
大洗節で
荒れるのが、
殘らず、
銀座のバーから
來た、
大女の
一人藝で。……
醉つた、
食つた、うたつた、
踊つた。
幼年の手に
囘す
萬華鏡のなかに光り
お
互に——お
互は
失禮だけれど、
破屋の
天井を
出てくる
鼠は、
忍ぶにしろ、
荒れるにしろ、
音を
引ずつて
囘るのであるが、こゝのは——
立つて
後脚で
歩行くらしい。
まさか
自動車で、ドライブして、
搜して
囘るほどの
金はなし……
縁の
切れめか、よし
原すゞめ、
當分せかれたと
斷念めて
居ると、
當年五月——
房州へ
行つた
以前である。