よし)” の例文
「大理石の様模はだをあたうるには、随意おもうところの一色を塗り、これに脈理を施して天然のものにまぎらし、後に落古ラッカせてつや出しするをよしとす——。」
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)
〔目を〕神はその創造の御業みわざよしとし給ふのみならず、常に萬物の安寧秩序を顧み給ふ
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
わざはひの神といふ者もしあらば、まさしく我身さそはれしなり、此時の心何を思ひけん、よしとも知らずしとも知らず、唯懐かしの念に迫まられて身は前後無差別に、がれいでしなり薄井の家を。
雪の日 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
欺瞞の『夢』を送るべく計りて自らよしとなし
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
一 女はかたちよりも心のすぐれるをよしとすべし。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
放屁虫ヱホバはよしたまへり
よしと貫一はうなづきつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)