“唱(となふ)” の例文
神主(かんぬし)宮氏の家に貞和(ぢやうわ)文明(ぶんめい)の頃の記録(きろく)今に存(そん)せり。当主(たうしゆ)は文雅(ぶんが)を好(このみ)、吟詠(ぎんえい)にも富(とめ)り、雅名(がめい)を正樹(まさき)といふ。余(よ)も同好(どうこう)を以て交(まじはり)を修(おさ)む。幣下(へいした)と唱(となふ)る社家(しやけ)も諸方(しよはう)にあまたある大社也。
宿場(しゆくば)と唱(となふ)る所(ところ)は家の前(まへ)に庇(ひさし)を長くのばして架(かく)る、大小の人家(じんか)すべてかくのごとし。雪中はさら也、平日も往来(ゆきゝ)とす。これによりて雪中の街(ちまた)は用なきが如くなれば、人家の雪をこゝに積(つむ)。