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唐船
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からふね
ふりがな文庫
“
唐船
(
からふね
)” の例文
じつは
唐船
(
からふね
)
が相変らず停ったも同様なので、自分で船を二
艘
(
そう
)
もってみました。株を買ったのか。いや、と信助は口をにごした。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
はじめて
唐船
(
からふね
)
があの長崎の港に来たのは
永禄
(
えいろく
)
年代のことであり、南蛮船の来たのは
元亀
(
げんき
)
元年の昔にあたる。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
唐船
(
からふね
)
男爵は、心持その上品な顔をひそめて、やや胡麻塩になりかけた髭に、葉巻の煙を這わせました。
判官三郎の正体
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
また、
堺港
(
さかいみなと
)
は、本邦と海外とを結ぶ唯一の交易地でもあり、
唐船
(
からふね
)
蛮船
(
ばんせん
)
の
入津
(
にゅうしん
)
も絶えない折から、長く乱脈な状態の下に業を停止されてあるのは、国家の
損耗
(
そんもう
)
でもある。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
男の子ならば
室
(
むろ
)
の
津
(
つ
)
の
唐船
(
からふね
)
へ売りわたし、
眉目
(
みめ
)
よい
女子
(
おなご
)
だと京の人々が、千里もあるように考えている
東
(
あずま
)
の国から
那須野
(
なすの
)
の原をさらに越えて、
陸奥
(
みちのく
)
のあらえびすどもが
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
加費藩の留守役で奥村藤兵衛という人に、おくみの兄の
雁屋
(
かりや
)
信助から糸を付けた、知ってのとおり、信助は
唐船
(
からふね
)
をやっているので、加賀藩の
抜荷船
(
ぬけにぶね
)
とかかわりがある、それを
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
唐船
(
からふね
)
が帆ばしらを
並
(
なら
)
べ、街には、
舶載物
(
はくさいもの
)
を売る
店舗
(
みせ
)
や、武具をひさぐ
商人
(
あきんど
)
が軒をならべ、裏町には、京や
堺
(
さかい
)
から移住して来た
工匠
(
たくみ
)
たちが、糸を染め、
鏃
(
やじり
)
を鍛え、
陶器
(
すえもの
)
を焼き
篝火の女
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“唐船”の意味
《名詞》
中国の船舶。また、中国風の船舶。
(出典:Wiktionary)
唐
常用漢字
中学
部首:⼝
10画
船
常用漢字
小2
部首:⾈
11画
“唐”で始まる語句
唐突
唐
唐紙
唐土
唐桟
唐櫃
唐草
唐辛子
唐人
唐黍