“雁屋”の読み方と例文
読み方割合
かりや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「上は人の家です」と云うのが聞えた、「日本橋の雁屋かりや信助という、海産物商の控え家で、登りきったところが裏木戸になっている筈です」
もっとも彼には勤めがあるし、宇乃は日本橋の雁屋かりやに泊っていて、昼のうちしか会いに来られないから、ゆっくり話すだけの時間もなかったのであるが。
甲斐は、「雁屋かりやへ使いをやれ」いそぐぞと云って、用件を告げ、惣左衛門が去ると、立ちあがって寝間から出た。