よろ)” の例文
送った方がよろしいと僕は思います。すべて女の惑いからいろんな混雑や悲嘆なげきが出て来るものです。現に僕の事でも彼女あのおんなが惑うたからでしょう……
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
君是れ程筋が立つて居るのに、し兼吉を無罪にすることが出来ないならば、弁護士をめて仕舞へと、先生様がおつしやるぢやないか、すると其方そのかたもネ、よろしい約束しようとおつしやるんだよ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「ええ、よろしゅうございますとも、ほかさまではございませんから」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
東京の夜の有様を話して呉れとの諸君みなさんのお望、よろしい、話しましよう、然し僕は重に赤坂区に住んで居たから、赤坂区だけの、実地に見た処を話すことに致します。
夜の赤坂 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
よろしい! 何卒どう悉皆すっかり聴かしてもらいましょう。今度は僕の方からお願します。」
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)