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口賢
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くちがしこ
ふりがな文庫
“
口賢
(
くちがしこ
)” の例文
「なんじゃ、あの法師めは、盲というものは
口賢
(
くちがしこ
)
いことをいうから嫌いだ」牛飼の男が、つぶやいた時、
戯
(
たわむ
)
れ合っていた
稚子
(
ちご
)
たちが
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
取次
(
とりつ
)
ぐ
母
(
はゝ
)
が
詞
(
ことば
)
も
待
(
ま
)
たず
儀右衞門
(
ぎゑもん
)
冷笑
(
あざわら
)
つて
聞
(
き
)
かんともせずさりとは
口賢
(
くちがしこ
)
くさま/″\の
事
(
こと
)
がいへたものかな
父親
(
てゝおや
)
に
薫陶
(
しこま
)
れては
其筈
(
そのはず
)
の
事
(
こと
)
ながらもう
其手
(
そのて
)
に
乘
(
の
)
りはせぬぞよ
餘計
(
よけい
)
な
口
(
くち
)
に
風引
(
かぜひ
)
かさんより
早
(
はや
)
く
歸宅
(
きたく
)
くさるゝが
宜
(
よ
)
さゝうなもの
誠
(
まこと
)
と
思
(
おも
)
ひて
聞
(
き
)
くものは
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「いかに
口賢
(
くちがしこ
)
く申しても、元親は断じて、秀吉に
降
(
こう
)
は乞わぬ。一ノ宮へは、他の者を守将にやる。そちはもう行くな。忠兵衛、
謹慎
(
きんしん
)
申しつけるぞ」
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ただ
口賢
(
くちがしこ
)
く、そのくせ信念はなく、自分のもってゆきたい所を巧みに
糊塗
(
こと
)
して、介在している世俗的に頭のよいのが在ることも勿論だったが、そういう
偽装
(
ぎそう
)
は
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
口賢
(
くちがしこ
)
いやつ、またいらざる弁をふるうか」
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
賢
常用漢字
中学
部首:⾙
16画
“口”で始まる語句
口惜
口
口吻
口説
口髭
口籠
口許
口上
口調
口々