卷着まきつ)” の例文
新字:巻着
ふねのあること……帆柱ほばしら卷着まきついたあかくもは、夕日ゆふひ餘波なごりで、わにくち晩御飯ばんごはん注込つぎこむんだわね。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さて銀側ぎんがは懷中くわいちう時計どけいは、散策さんさくさいはなさず、くだんおび卷着まきつけてあるのだから、とき自分じぶんにもあきらかであらう、さき郵便局いうびんきよくまへとほつたのが六時ろくじ三十分さんじつぷんで、かへみち通懸とほりかゝつたのが
山の手小景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)