“注込”の読み方と例文
読み方割合
つぎこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
焼味噌のすこし黒焦くろこげに成つたやつを茶漬茶椀かなんかに入れて、そこへ熱湯にえゆ注込つぎこんで、二三杯もやつて見給へ。大抵の風邪はなほつてしまふよ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
要するに、読むよりも見るはうが好き、目で見たことはよく覚えるが、単に耳から注込つぎこまれた事は容易に呑込まぬ鈍根、若しくは気の散る性質であつた。
船のある事……帆柱ほぼしら巻着まきついた赤い雲は、夕日の余波なごりで、鰐の口へ血の晩御飯を注込つぎこむんだわね。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)