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占
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じ
ふりがな文庫
“
占
(
じ
)” の例文
おれの位置はいま
滑稽
(
こっけい
)
な
宙
(
ちゅう
)
ぶらりんを描いているが、しかし秋夜の大気をこうしてひとり
占
(
じ
)
めしてみたのは悪い気持でもないと思う。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
心臓を叩き抜かれた、墓場にいるはずの三伝が蘇ったなんて、なァるほどこの
貉
(
むじな
)
ども、利得金をひとり
占
(
じ
)
めにしようとして、芝居を仕組んでいるな。
地虫
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
この池を独り
占
(
じ
)
め、得意の
体
(
てい
)
で、目も耳もない
所為
(
せい
)
か、
熟
(
じっ
)
と視める人の顔の映った上を、ふい、と勝手に泳いで通る、通る、と引き返してまた横切る。
海の使者
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お前はまるで、この宇宙のあらゆる財宝を、ひとり
占
(
じ
)
めにしているかのようだ。
憂愁
(
ゆうしゅう
)
でさえ、お前にとっては
慰
(
なぐさ
)
めだ。
悲哀
(
ひあい
)
でさえ、お前には似つかわしい。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
「政府ばかりが外国貿易の利益をひとり
占
(
じ
)
めにする法はないか。」と香蔵はくすくすやる。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
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「中の野郎が五千兩一人
占
(
じ
)
めにしたと思ひ込んで、腹を立てゝ居るかも知れませんね」
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
自分がこれほどの宝物を
独
(
ひと
)
り
占
(
じ
)
めにしていること、世にこれほどの美女がいることを知っているのは自分だけで、当人さえもそれをはっきりとは知っていないらしいことを思うと
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
私はひとりとなって後、いよいよ
巨万
(
きょまん
)
の富をひとり
占
(
じ
)
めするつもりで屋敷を後にして水鉛の
埋蔵
(
まいぞう
)
されている場所へ入ったが、それは私の思いちがいで、本当の埋蔵場所ではなかった。
時計屋敷の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“占(占い)”の解説
占い(うらない)とは様々な方法で、人の心の内や運勢や未来など、直接観察することのできないものについて判断、予言することや、その方法をいう。卜占(ぼくせん)や占卜(せんぼく)ともいう。
(出典:Wikipedia)
占
常用漢字
中学
部首:⼘
5画
“占”を含む語句
占領
辻占
口占
占者
卜占
占有
抱占
独占
年占
買占
占術
占象
占治茸
占問
占筮
易占
占師
太占
占地茸
占城
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