“十指”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じっし75.0%
じつし25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今にあれはえらい人になると云っていたが、十指じっしの指さす処鑑定めがねは違わず、実に君は大した表店おもてだなを張り、立派な事におなりなすったなア
欧州人の中でも一番女性尊重者は十指じっしの指すところ英国人であるが、英国人の女性尊重は客間きゃくまだけの女性尊重で、居間へ入ると正反対だという説がある。
女性崇拝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
くちにはへどむづかしかるべしとは十指じつしのさすところあはれや一日ひとひばかりのほどせもせたり片靨かたゑくぼあいらしかりしほうにくいたくちてしろきおもてはいとゞとほほどりかかる幾筋いくすぢ黒髪くろかみみどりもとみどりながらあぶらけもなきいた/\しさよわれならぬひとるとてもたれかは
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)