化粧けはひ)” の例文
るもつもるも風情ふぜいかな、未開紅みかいこううめ姿すがたつぼみゆきはらはむと、おき炬燵ごたつより素足すあしにして、化粧けはひたる柴垣しばがきに、には下駄げたつまさばく。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
誰がにかけてみがきいだしけん、老女が化粧けはひのたとへは凄し、天下一面くもりなき影の、照らすらん大廈たいかも高楼も、破屋わらやの板間の犬の臥床ふしども、さてはもれみづ人に捨てられて
琴の音 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あるは聞く、化粧けはひしろ毒草どくさうの花よりしぼり
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
化粧けはひにか
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
おとろへににほふおしろひの厚き化粧けはひ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
うしほあび化粧けはひすといふ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)