助手じょしゅ)” の例文
「おれは内地の農林のうりん学校の助手じょしゅだよ、だから標本ひょうほんあつめに来たんだい。」私はだんだん雲のえて青ぞらの出て来る空を見ながら
サガレンと八月 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「まあ、こちらへいらして、ごらんください。」と、助手じょしゅ小田おださんは、さきって、博士はかせを、しんとした、うすぐらい研究室けんきゅうしつ案内あんないしました。
うずめられた鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは、名たんてい明智小五郎の助手じょしゅの小林くんだったのです。ヘリコプターの中にかくれていて、たけしくんたちを助けてくれた、あの小林くんだったのです。
ふしぎな人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
私はいきなり、助手じょしゅやほかの火夫かふといっしょに、機関車きかんしゃからとびだして、かけつけていきました。みると、火夫かふは大きなけだものを力一ぱいにおさえつけています。それは、年とった一ぴきの大きなたぬきでした。
ばかな汽車 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「できることなら、このかがみを、もとの墓所ぼしょにうずめてやりたい。」と、いったわか助手じょしゅのねがいを、考古学者こうこがくしゃである博士はかせは、ついにゆるしたのでした。
うずめられた鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おれは学校の助手じょしゅだからさ。」私はついまたつりこまれてどなりました。するとすぐ私の足もとから引いて行った潮水しおみずはまたかえして波になってさっとしぶきをあげながらまたさけびました。
サガレンと八月 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
いままでの学者がくしゃたちとちがって、たましいのありかをるといういきかたで、考古学こうこがく将来しょうらいに、あかるいみちひらけるようながしたと、助手じょしゅ小田おださんにむかっていったのでした。
うずめられた鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
三人の助手じょしゅらしい人たちに夢中むちゅうでいろいろ指図さしずをしていました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)