きく)” の例文
イエ九助の正直しやうぢきなる事は村中の譽者にて誰知らぬ人も御座りませぬと云を理左衞門又おのれ口をきく糺明きうめいを云付るぞとおどせば周藏は吃驚し老人の事故ふるへ居るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きくに物事能分別し太七を船乘ふなのりにして船を補理こしらへ名を勘兵衞とあらためさせ其頃そのころ名高なだかき女にありしとかや
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
役人捕違とりちがへて是迄吟味ぎんみに及びし事氣の毒の至りなり定めし身體もよわり手足もきくまじれば此儘に歸しては當分たうぶんさぞ難儀なんぎなるべし依て金五兩とらせ遣はすあひだ是にて能々療治をなし渡世を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)