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初々
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うひ/\
ふりがな文庫
“
初々
(
うひ/\
)” の例文
二十一といふにしては、少し
初々
(
うひ/\
)
しく、健康で明るくて、心配も
愁
(
うれ
)
ひも利かない姿ですが、それだけ愛嬌者で、誰にでも好かれさうな女です。
銭形平次捕物控:155 仏像の膝
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
而
(
さう
)
して
会
(
あ
)
つた
処
(
ところ
)
は
始終
(
しゞふ
)
外
(
そと
)
で、
偶
(
たま
)
に
其下宿
(
そのげしゆく
)
へ
行
(
い
)
つたこともあつたけれど、
自分
(
じぶん
)
は
其様
(
そん
)
な
初々
(
うひ/\
)
しい
恋
(
こひ
)
に、
肌
(
はだ
)
を
汚
(
けが
)
すほど、
其時分
(
そのじぶん
)
は
大胆
(
だいたん
)
でなかつたと
云
(
い
)
ふことを
確
(
たしか
)
めた。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
霞
(
かす
)
む眉の曲線や、健康さうな白齒を見るまでもなく、物腰に
初々
(
うひ/\
)
しさがあつて、それは間違ひもなく娘の肌ざはりです。
銭形平次捕物控:205 権三は泣く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
娘姿の
初々
(
うひ/\
)
しさが、少し派手になつた黄八丈の
袷
(
あはせ
)
と共に、ピタリと調和するといつた肌合の女です。
銭形平次捕物控:269 小判の瓶
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
十六娘の
初々
(
うひ/\
)
しさも、恐ろしい悲歎と絶望に打ちひしがれて、まことに見る影もない姿ですが、挨拶する時フト擧げた顏は、涙に濡れて脹つぽくさへなつて居るのに
銭形平次捕物控:253 猫の首環
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
振り返ると、石崎平馬も、その娘のお禮も何時の間にやら逃げ出して、縁側には爺やの友吉が附添つて、お組は大したやつれもなく、
初々
(
うひ/\
)
しくもかしこまつてゐるのでした。
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
娘のお吉は二十歳といふにしては
初々
(
うひ/\
)
しくさして美しくはありませんが、さすがにたつた一人の父親を喪つた打撃に
萎
(
しを
)
れ返つて、何を訊いてもはか/″\しい答へもありません。
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
赤前垂、
片襷
(
かただすき
)
、お盆を
眼庇
(
まびさし
)
に、
怯
(
おび
)
え切つた眼の
初々
(
うひ/\
)
しさも
十九
(
やく
)
より上ではないでせう。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
年は十八、まだ
初々
(
うひ/\
)
しさの殘る、下つ張れの可愛らしさも、全身の痛みに歪んで見えますが、背はやゝ高い方、白粉は襟に殘つて、口紅の消えた唇は、蒼く見えるのも氣の毒でした。
銭形平次捕物控:265 美しき鎌いたち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
身扮
(
みなり
)
は黒羽二重、兩刀を少し
閂
(
かんぬき
)
に、脊の高さまで男になりきつてをりますが、ガラツ八が手を伸ばして頭巾を解くと、下から現れたのは、
初々
(
うひ/\
)
しくも見事な島田
髷
(
まげ
)
ではありませんか。
銭形平次捕物控:126 辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いつまでも娘氣の拔けない、
初々
(
うひ/\
)
しい女房振りです。
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
初
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
々
3画
“初”で始まる語句
初
初心
初手
初夏
初春
初陣
初秋
初午
初旬
初更