トップ
>
冗
>
くど
ふりがな文庫
“
冗
(
くど
)” の例文
今の令嬢の話に出て来た通りの、いやにノッペリした
気障
(
きざ
)
な野郎だが、そいつの手に
UTA
(
ウータ
)
が渡っているんだから
冗
(
くど
)
いようだが偶然は恐ろしい。
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「おい、
阿母
(
おっかあ
)
。いつまでそんな廻り
冗
(
くど
)
いことを言ってるんだ、聞いてても
小憤
(
こじ
)
れってえ。」と傍から一人がひき取って
世間師
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
例の𢌞り
冗
(
くど
)
い不得要領な
空恍
(
そらとぼ
)
けた調子で、並べ立てゝゐた處へ、丁度その小包が着いたのであつた。
子をつれて
(旧字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
「廻り
冗
(
くど
)
い
貶
(
けな
)
し方はよして下さい。仰有るんですなと訊いた丈けで、それから先は未だ白紙ですよ」
勝ち運負け運
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
況や家道は日に傾いて、心細い位置に落ちてゆく。老人共は始終愁眉を開いた
例
(
ためし
)
が無い。其他
種々
(
いろいろ
)
の苦痛がある。苦痛と云うのは畢竟金のない事だ。
冗
(
くど
)
い様だが金が欲しい。
予が半生の懺悔
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
けれども
一國
(
いつこく
)
な我儘者の圭一郎に
傅
(
かしづ
)
いて
嘸々
(
さぞ/\
)
氣苦勞の多いことであらうとの慰めの言葉を一言千登世宛に書き送つて貰ひたいといふことだけはいつものやうに
冗
(
くど
)
く、二伸としてまで書き加へた。
業苦
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
さっきの年嵩の中間、
冗
(
くど
)
くなる酒だとみえ、飯台に片肱を立てながら
顎十郎捕物帳:21 かごやの客
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
先達而中
(
せんだつてじゆう
)
冗
(
くど
)
うも冗うも
差上申候
(
さしあげまをしさふらふ
)
。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
例の廻り
冗
(
くど
)
い不得要領な
空恍
(
そらとぼ
)
けた調子で、並べ立てていた処へ、丁度その小包が着いたのであった。
子をつれて
(新字新仮名)
/
葛西善蔵
(著)
先刻
(
さっき
)
から
冗
(
くど
)
く説明しているじゃないか。あの垂直の鉄梯子を降りたら運の尽きだと……ハハハ。解ったかい。わかったらモウ一度腰を
卸
(
おろ
)
し給え。大丈夫だよ。まだ
電流
(
でんき
)
は来ていない。
焦点を合せる
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
さっきの
冗
(
くど
)
いやつが先に立ってバタバタと表戸をしめてしまう。
顎十郎捕物帳:21 かごやの客
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
念が入ると自然に
冗
(
くど
)
くなる。
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
そして最初に訪ねて來た時分の三百の煮え切らない、變に𢌞り
冗
(
くど
)
く持ちかけて來る話を、幾らか馬鹿にした氣持で、塀いつぱいに匐ひのぼつた朝顏を見い/\聽いてゐたのであつた。
子をつれて
(旧字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
冗
(
くど
)
く云うようであるが、私はモウ一度念を押しておきたい。
冗談に殺す
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
そして最初に訪ねて来た時分の三百の煮え切らない、変に廻り
冗
(
くど
)
く持ちかけて来る話を、幾らか馬鹿にした気持で、塀いっぱいに
匐
(
は
)
いのぼった朝顔を見い/\聴いていたのであった。
子をつれて
(新字新仮名)
/
葛西善蔵
(著)
冗
常用漢字
中学
部首:⼍
4画
“冗”を含む語句
冗談
冗戯
冗費
御冗談
冗漫
冗々
冗談半分
冗弁
冗句
冗語
冗談口
冗官
煩冗
冗口
冗舌
冗話
冗談交
過冗
冗雑
御冗戯
...