佳味うめ)” の例文
婆奴等ばゝあめら、そつちのはう偸嘴ぬすみぐひしてねえで、佳味うめものつたら此方こつちつてう」先刻さつきくび珠數じゆずいた小柄こがらぢいさんが呶鳴どなつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
りや佳味うめえこたあ佳味うめえがあんまりあまくつておらがにやむねわるくなるやうだな」勘次かんじめた幾杯いくはいかたぶけた。勘次かんじ風呂敷ふろしきからふくろしておしな枕元まくらもといて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「どうせらあ、佳味うめえつたつてさうだにほどでもふべぢやなし、かまやしねえが」卯平うへい皮肉ひにくらしい口調くてうでいつた。勘次かんじたゞだまつてむしや/\と不味相まづさうんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)