何處どちら)” の例文
新字:何処
今詫びたからとて甲斐はなしと覺悟して、太吉、太吉と傍へ呼んで、お前は父さんの傍と母さんと何處どちらが好い、言ふて見ろと言はれて、我らはお父さんは嫌い
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『今日は何處どちらまで?』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
いまびたからとて甲斐かひはなしと覺悟かくごして、太吉たきち太吉たきちそばんで、おまへとゝさんのそばかゝさんと何處どちらい、ふてろとはれて、おいらはおとつさんはきら
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『貴方は何處どちらへ?』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
れも蒲團ふとんかぶつて半日はんにちればけろ/\とするやまひだから子細しさいはなしさと元氣げんきよく呵々から/\わらふに、亥之ゐのさんがえませぬが今晩こんばん何處どちらへかまゐりましたか、かわらず勉強べんきよう御座ござんすかとへば
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)