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仮親
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かりおや
ふりがな文庫
“
仮親
(
かりおや
)” の例文
旧字:
假親
「ところが、板倉屋は近頃お駒に夢中で、こんどこそは
仮親
(
かりおや
)
を立て、引き祝いもさせて、家へ入れようというところまで話が進んだ」
銭形平次捕物控:054 麝香の匂い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
文蔵は
仮親
(
かりおや
)
になるからは、
真
(
まこと
)
の親と余り違わぬ
情誼
(
じょうぎ
)
がありたいといって、渋江氏へ往く三カ月ばかり前に、五百を
我家
(
わがいえ
)
に引き取った。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
部下の御家人で
那見
(
なみ
)
市右衛門という老人を
仮親
(
かりおや
)
に立て、名を園絵と改めさせて、
牛込築土
(
うしごめつくど
)
八
幡
(
まん
)
に近い神尾方へ送り込んだのだった。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
蛇つかいの足を洗って相当の
仮親
(
かりおや
)
をこしらえて、仁科林之助の
御新造
(
ごしんぞ
)
さまと呼ばせてみせると、男は重い口で自分に誓った。
両国の秋
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「ええ、お松の
仮親
(
かりおや
)
のわたくしでございます、さっきから待っておりました」
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
千之丞はかねて千倉屋の娘に
懸想
(
けそう
)
していて、町人とはいえ相当の家柄の娘であるから、
仮親
(
かりおや
)
を作って自分の嫁に貰いたいというようなことを
人伝
(
ひとづ
)
てに申し込んで来たが
半七捕物帳:33 旅絵師
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そこで下野の宗家を
仮親
(
かりおや
)
にして、大田原
頼母
(
たのも
)
家来
用人
(
ようにん
)
八十石渋江
官左衛門
(
かんざえもん
)
次男という名義で引き取った。専之助名は
允成
(
ただしげ
)
字
(
あざな
)
は
子礼
(
しれい
)
、
定所
(
ていしょ
)
と号し、おる所の
室
(
しつ
)
を
容安
(
ようあん
)
といった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
いずれは
仮親
(
かりおや
)
でも立てて、二人を一緒にしてやり度い——と、御両親の間では話も無いでは無かったが、親御の方ではそんな事をうっかり口にするわけにも行かず、若い者はまた、取のぼせて
銭形平次捕物控:238 恋患い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それは何よりのこと。この縁談の
仮親
(
かりおや
)
はどなたでござりまするな」
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
だが、一旦綺麗に足を洗って置いて、それから担当の
仮親
(
かりおや
)
を
拵
(
こしら
)
えりゃあ又どうにか
故事
(
こじ
)
つけられるというものだ。又それが
小
(
こ
)
面倒だとすれば、今も言う通りどこへか囲っておく。
両国の秋
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その時貞白は浜照が
身受
(
みうけ
)
の相談相手となり、その
仮親
(
かりおや
)
となることをさえ諾したのである。当時兄の
措置
(
そち
)
を喜ばなかった五百が、平生
青眼
(
せいがん
)
を以て貞白を見なかったことは、想像するに
余
(
あまり
)
がある。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
仮
常用漢字
小5
部首:⼈
6画
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
“仮”で始まる語句
仮令
仮
仮面
仮借
仮名
仮初
仮髪
仮声
仮病
仮睡