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いつつ
十九にして恋人を棄てにし宮は、
昨日を夢み、今日を
嘆ちつつ、
過せば過さるる月日を
累ねて、ここに
二十あまり
五の春を迎へぬ。
一寸百
突て
渡いた
受取った/\一つでは乳首
啣えて二つでは乳首
離いて三つでは親の寝間を離れて四つにはより
糸より
初め
五では糸をとりそめ六つでころ
機織そめて——
ヒマラヤを
五も積み重ねた雲の峰が見る間に
崩れ落ちたり、
濃いインキの一点を天の一角にうった雲が十分間に
全天空を鼠色に包んだり、電を
閃かしたり、
雹を
撒いたり、雷を鳴らしたり