中間ちうかん)” の例文
大評判おほひやうばん怪窟くわいくつ※それは、東京とうきやう横濱よこはまとの中間ちうかんで、川崎かはさきからも鶴見つるみからも一らずのところである。神奈川縣橘樹郡旭村大字駒岡村かながはけんたちばなごほりあさひむらおほあざこまおかむら瓢簟山ひようたんやま東面部とうめんぶ其怪窟そのくわいくつはある。
其處そこから一千海里かいりはなれて大陸たいりく本島ほんたうとの丁度ちやうど中間ちうかんよこたはれる橄欖島かんらんたうまでひそかふね艤裝ぎさうして、十二の藥液やくえき運送うんさうしてたならば、此方こなたでも海底戰鬪艇かいていせんとうていには、多少たせう發動藥液はつどうやくえきのこつてるから
勘次かんじはつく/″\と中間ちうかんいたせてくびれたたわらた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)